乳酸菌は生きて腸まで届くものと、胃酸や胆汁などで死滅してしまうものの2種類があります。 生きて腸内に到達できるものは、腸内の善玉菌を増やすのに威力を発揮し、悪玉菌退治も行います。しかし、腸内にはもともと1000種類以上100兆個以上もの様々な常在菌が、善玉菌と悪玉菌、日和見菌などバランスをとって腸内フローラを作り存在していて、生きた乳酸菌を外から入れても古参の常在菌が、外部からよそ者が来ると相性の良くない菌を排除しようとする「免疫機能」が働いて外来菌を攻撃し、その多くを排除してしまうのです。又、強烈な胃酸(PH12)や十二指腸の胆汁の攻撃を受けて腸に届くまでに死滅してしまいます。また乳酸菌は体内の温度にも弱いのです。
腸から身体全体に及ぼす影響は大きいですね。 あらゆる社会毒等で腸が弱っているとされる現代人 肌年齢も気になるけど、今の私の腸年齢も知りたい!! 腸年齢健康診断チェック 腸軽視思考は、「健康・美容の大敵」 だという事のようね。 |
実は、乳酸菌が身体に与える効果は、生きて腸まで届く乳酸菌単体のみが作用しているわけではなく、菌体物質(菌を構成している成分)や、分泌物といったものが腸管免疫を刺激して機能していたのです。そういう事実からも、生きた生菌を送り込み善玉菌を増やすという発想には限界もあり、それより取り入れた乳酸菌の分泌物「代謝産物」が二次的に腸内に働きかける作用のほうを重視する考えが多くなってきているのです。 つまり、腸内の乳酸菌を増やしたければ外来菌を取り込むのではなく、赤ちゃんの頃から腸内に棲んでいる、「古参の常在菌を増やすこと」こそが重要なのです。
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イリヤ・メチニコフ(1845〜1916年) 現代免疫学の礎を築いたロシアの微生物学者。白血球 が体内の免疫機能に深く関わっていることを解明。 |
※恒常性(こうじょうせい/ホメオスタシス)とは・・・生体がさまざまな環境の変化に対応して、内部状態を一定に保って生存を維持する現象。また、その状態 | |